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人事制度構築

リンカーンから学ぶ生産性を上げる思考法

あなたは古びた斧を手渡せれて、目の前の大木をできるだけ多く切り倒すように命じられました。制限時間は8時間。あなただったらこの時間をどう使うでしょうか。

8時間とにかくできるだけがむしゃらに木を切ることに使うでしょうか。それとも休憩と作業時間を効率よく振り分けて、それから取り掛かるでしょうか。

第16代アメリカ合衆国大統領のエイブラハム・リンカーンは、これとは全く違うアプローチで木を倒すと述べました。

6時間を斧を研ぐのに使う

奴隷解放の父として有名なリンカーン大統領は、効率的な時間の使い方について、次のように述べました。

もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を私は斧を研ぐのに使うだろう

つまり卓越した成果を上げるためには、入念な準備が必要だということです。

貧しい家で育ったリンカーンは、正規の教育をほとんど受けておらず、独力で本などを読み勉強しました。またリンカーンは21歳で独立したものの、雑貨商や郵便局長などの職を転々としながら弁護士資格を取得し、政治家への道を目指しました。そんな下積みを経験した彼だからこそ、言い残せた名言かもしれません。

華々しい成功の裏には、入念な準備と絶え間ない努力が隠れているのです。

5分間のプレゼンの裏に

アップルのCEOだったスティーブ・ジョブスは、プレゼンの達人としてよく知られています。しかし彼がプレゼンのために多大な労力と時間をかけていたことは、あまり知られていないかもしれません。

ジョブスは、わずか5分のプレゼンのために何週間もまえから、何百枚というスライドを準備し、何十回というリハーサルを行いました。それこそ何百時間という時間をつぎ込んで万全の体制で臨みました。

しかしその5分のために入念に準備されたプレゼンは、観客に驚きと興奮を与えたのです。
彼が発表したiPodやiPhoneはアップルに何千万ドルという利益をもたらしました。何百時間をつぎ込んだとしても十分に余りあるものでしょう。

生産性が高い仕事とは、まさに斧を研ぐことに6時間を費やすような仕事なのです。