目標を達成するためには、未来のゴールをイメージするだけではダメ 目のまえの課題を具体的に計画すべき!

なにか目標を達成する際には、その目標であるゴールを明確にし、そこに向かって進むことが大切だと一般的にはいわれています。
しかし、ゴールを意識するだけでは、目標とする結果は得られないかもしれません。
もっとも多くの課題をこなした子供は?
世界的に著名な心理学者のアルバート・バンデューラは、算数が苦手な子供たちを集め、42ページの問題集(算数が苦手な子供たちにとっては困難な課題)を、7回に分けて解くよう指示を与えましました。ここで子供たちはランダムに3つのグループに分けられました。
A 毎日6ページずつ問題を終わらせよう
B 42ページの問題集を7回に分けて終わらせよう
C とにかくできるだけたくさんの問題を解こう
以上のように異なる3つの動機付けがなされました。
すると、Aグループの「6ページずつ終わらせよう」と指示された子供たちのうち74%が課題をクリアしたのに対し、B、Cグループの子供たちはそれぞれ55%、53%と半分程度しか問題集を終わらせることができなかったのです。
一見すると、42ページという最終ゴールを示し、そこに向けて取り組むBグループが最も多く課題をクリアできそうに思われますが、結果は無計画にとにかくやってみるCグループとさほど変わらなかったのです。
つまり、ただゴールを示すだけより、目の前のやるべき課題を具体的に指示した方が、最終的にゴールを多く達成できたのです。
ゴールまでの道のりを明確にする
ゴールをイメージすることでモチベーションは向上する(気分は良くなる)かもしれません、行動しなくては決して結果は得られません。
行動するためには、具体的にやるべきことを計画することです。やることが決まっていれば、そこで迷ったり、不安になることはありません。たんたんと目の前の課題をこなしていけばいいのです。
一つひとつ課題をクリアしていくことでおのずと達成感も得られます。
ポイントは、結果であるゴールを認識したうえで、そこにたどり着くまでの行動を具体的に計画することなのです。