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人事制度構築

「まとめてやる」VS「1個ずつやる」どっちが早い?

あなたは上司からお客様宛のチラシを3つ折りにして封筒に封入し、切手を貼って投函するように依頼されました。チラシの枚数は全部で100枚です。
さて、どんな手順で行うでしょう。

おそらく多くの方が、まず100枚のチラシを3つ折りにして、次に100枚全てを封筒に封入し、最後に切手を貼る、という順番で作業をすると思います。しかし、実は1枚ずつ折り、1枚ずつ封入し、1枚ずつ切手を貼る方が作業は早くできるのです!

1枚ずつの方がはやい

100枚をまとめて作業していく方法を、製造業の現場では「ロット生産」といいます。それに対して、1個ずつ作っていく方法を「1個流し」といいます。

もちろん、「チラシを折る」⇒「封筒に封入する」⇒「切手を貼る」という各工程に段取り替え(例えば、糊を塗る作業は都度別の場所に移動して行わなければいけないなど)が必要な場合は、ロット生産の方が早い場合もあります。しかしそうでない限り、「1個流し」の方が早いのです。

「そんなバカな?」と思う方は、ぜひ次の動画をご覧いただきたい。

https://www.youtube.com/watch?v=uc7N3aPTCkY

なぜ1個ずつの方が早いのか?

なぜ直観に反して、1個ずつ作業を進めていった方が早いのでしょう。

その理由は、ロットごとにまとめて作業する方法では、途中まで処理したチラシや封筒を並べたり積み重ねたり動かしたりと、余計な動作が作業に加わってしまうからです。(もし工場だったら、仕掛品を補完する、移動する、取ってくる、探すという無駄が生じるということです)
さらに繰り返し行うという単純作業は、作業を重ねるにつれ飽きが生じ、無意識に手が遅くなる傾向にあります。

ロット生産は融通が利かない

それだけではありません。まとめて一度に行おうとすれば、まとまるまで待たなければいけません。出来上がったモノから次から次へと出荷することはできないのです。

さらに「1個流し」であれば、もしチラシの折り方が間違っていて封筒に入らなかったとしてもすぐに修正が可能ですが、「ロット生産」だったら、すべて始めからやり直さなければいけません。

そういった点からも「1個流し」の方が有利なのです。

現代ビジネスに求められるのは「1個流し」

スピートと変化が求められる現代において求められるのは、いうまでもなく「1個流し」です。たとえ少しであっても、できることからどんどん進めていった方が、結果的には早いのです。

効率とは、流れを止めないこと

製造の現場に限らず、全てのビジネスにおいて同じことがいえるでしょう。