コロナ後に景気は必ず良くなる!その理由とは?

19世紀末、遺伝子学者のフランシス・ゴルトンは面白い発見をしました。
親の身長と子供の身長の関係を調べてみると、次のような法則が見つかったのです。
■平均より低い身長の親から生まれる子供は、それよりも少し高い身長となる傾向がある
■平均より高い身長の親から生まれる子供は、それよりも少し低い身長となる傾向がある
つまり平均から外れたものも、やがては平均に近づいていくということです。
このような現象は遺伝的特徴に限らず、ビジネスなど実に様々なことに当てはまります。
たまたま良かったり、悪かったりしただけ
あなたの普段の数学のテストは、だいたい平均80点くらいだったとします。
ところがたまたまテストの前日に勉強したところが運よく出題され、90点以上を取ることができました。あるいは、その日は運悪く体調がすぐれずに70点という散々な結果になってしましました。
さて、次回のテストであなたは何点を取る可能性が大きいでしょう?
おそらく好成績だった90点は80点付近にまで下がり、逆に低かった点数は80点に戻ることでしょう。
もちろん勉強を続けていれば、人類の平均身長が徐々に伸びていったように、テストの平均点も上がっていくでしょうが、それは必ずしも一直線ではないということです。
良いことが長続きしなように、悪いことも長続きしない
ビジネスでも全く同じです。極端な好景気は長続きしませんし、逆に不景気の後には好景気が訪れるのです。
人はたいてい今の状態がこの先もずっと続くかのように勘違いしてしまうのですが、決してそうではありません。良いことが長続きしなように、悪いことも長続きしないのです。つまり平均に回帰するのです。
例えば過去20年ほどの日経平均の動きをみても、ITバブルの崩壊やリーマンショックなどを経験を経ながらも、その後はむしろ好景気に見舞われています。

「順境にて悲観せよ」「逆行にて楽観せよ」
いまコロナウィルスの影響により、サービス業などでは深刻なダメージを受けています。しかしそれもいつかは必ず収束します。そのあとは反動できっと盛り返していくことでしょう。
もちろん経営環境は以前とは変わっているため、全く同じ状態で復活するわけではないでしょうが、いまより良くなるということは間違いないです。
いまはコロナ後に備えて耐える時期かもしれません。ひょっとすると、コロナ後を見据えて積極的に攻めるときなのかも…!?
最後に、戦前戦後の動乱期を経験し、一代で出光石油という巨大企業をつくり上げた出光佐三のことばを紹介したいと思います。
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「順境にて悲観せよ」「逆行にて楽観せよ」
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