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人事制度構築

新年に読んでおきたい!やる気の高める目標の科学

やる気の高い部下には、どんな目標を設定するのがもっとも効果的なのでしょう。

やる気が高いんだから困難な目標を設定すべき?
まずは簡単な目標から徐々に上げていった方がいい?
それとも、達成できるかできないちょうど中間ぐらいの目標がいい?

そんな疑問を、心理学者のジョン・W・アトキンソンは示してくれています。

難しすぎず、簡単すぎない中間地点を選ぶ

アトキンソンは小学生を対象に輪投げゲームを使った実験を行いました。実験では、子どもたちに色々な距離から輪を投げてもらい、それぞれの距離について成功する確率をどのくらい感じるか、事前に答えてもらっていました。その後、子どもたちには、自由に輪投げゲームを楽しんでもらいました。

どの距離から輪投げをする回数が多いのかを観察すると、非常に難しいと感じる遠い距離からの輪投げを行う子どもたちは少なく、逆に簡単過ぎると感じる近い距離からの回数も少なかったのです。子どもたちが一番多く選んだのは、その中間地点、成功の確率が半々の50%と感じている距離からの輪投げでした。

やる気が高まる目標

子どもたちがやる気になったのは、あきらかに失敗するだろうと思われる目標でもなく、逆に簡単に成功するとわかっている目標でもない、ちょうど中間の目標だったのです。

失敗を恐れ、無難にやり過ごそうとする人であれば、簡単な目標を選ぶかもしれません。あるいは、到底無理だと思われるような目標に挑戦して「できなかったのは仕方がない」と言い訳するかもしれません。

しかし、挑戦し達成感を味わいたいと思う人は、簡単すぎるのではなく、かといって到底無理な目標でもない、自分が成長できるであろう目標にこそ、やる気と楽しさを見出すのです。


あなたの新年の目標はどうでしょう。簡単すぎはしませんか。努力をし、勇気を出して挑戦すれば、達成できる目標になっているでしょうか。達成する価値のある目標とはそういった目標なのです。それがあなたにやる気を与えてくれるのです。