お役立ちブログ
人事評価や賃金制度、企業型DC(確定拠出年金)導入のポイントなど、経営者や人事担当者に役立つ情報を発信しています。
人事制度構築

自由な休暇より、決められた休みの方が幸せになれる?!

自由に好きなときに休暇をとれる場合と、会社で決まった日に一斉に休暇を取得するケース、あなただったらどちらを望みますか?
おそらく多くの人が自由に休暇をとれる方を選ぶと思います。しかし幸福感を感じるのは、会社で一斉にみんなが同じ休みをとるケースなのです。

一緒に休めた方が幸福度が高まる

ウプサラ大学のテリー・ハーティング教授らは、休暇のパターンと相関関係を調べる調査を行いました。すると、一般的に休暇をとると幸福度が高まることがわかりました。しかし、これは特に驚くべき発見ではありません。
調査を進めるなかで、ハーティング教授らはもう一つの興味深い発見をしました。それは同時に休暇をとる人が増えれば増えるほど、幸福度が高まっていったという事実です。

つまり、ひとりで休むよりみんなで休んだ方が、ハッピーになれるということです。

休むことに後ろめたさを感じる

他の同僚が会社でせわしく働いているのに、自分だけ休暇をとることに少なからず後ろめたさを感じたことはあるでしょう。あるいは自分が休んでいるときに、知らないところで勝手にプロジェクトが進んでしまうのではないかと、心配したことがあるかもしれません。

ハーティング教授は、すでに会社を辞めている定年退職者の人たちでさえ、みんなが休暇をとっていると幸福度が高くなることも示しています。その理由として、働いている友人や家族と一緒の時間を過ごせるということはもちろんありますが、それ以外に、みんなが働いているときに働いていないという後ろめたさから逃れられる安心感も大きかったのです。

ハーティング教授は次のように述べています。

人々が本当に必要としているのは、個人のスケージュールの自由度ではなく、社会に管理された時間だ。

少しまえの労働基準法改正で、企業は年間に5日以上の休暇を労働者に付与することが義務付けられました。そうであるなら、思い切って5日間、会社として計画的に休む日を設けても良いかもしれません。