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人事制度構築

ビジネスの成功は”コインを投げる”こと

ビジネスで成功するためにはなにが必要でしょう。
才能?カリスマ性?戦略?
どれもあるに越したことはありませんが、
もっとも重要なことは「偶然の回数を上げる」ことなのです。

スティーブ・ジョブズは運に恵まれた

アップルの創業者といえば、だれもが知っているスティーブ・ジョブズ。
マイクロソフトは言わずもがなビル・ゲイツです。
ふたりとも卓越したビジネスモデルにより革新を起こし、同社を世界的企業にまで成長させたカリスマ経営者です。
しかし彼らは才能だけでなく、チャンスに恵まれた経営者でもあったのです。

アップルが手掛けた世界初のパーソナルコンピューターを開発したのは、ジョブズではありませんでした。スティーブ・ウォズニアックというジョブズの親友でもある天才エンジニアです。
彼とはたまたまヒューレット・パッカードの実習体験で出会ったのがきっかけです。そこで意気投合して、ウォズニアックは後のアップルに加わりました。この偶然の出会いがなければ、いまのアップルはなかったかもしれません。

同じように、マイクロソフトは当時のIBMからOS(オペレーティングシステム)の開発依頼を受けたことをきっかけに大成功を納めたのですが、実はIBMは当初、別の会社に依頼しようとしていました。
ところが、その会社をIBMの担当者が訪れたところ、たまたま社長が不在で、代りに対応した奥さんの対応がいまいちだったので、第二候補のマイクロソフトに依頼したというエピソードがあります。

コインを多く投げろ

そう、彼らは「ツキ」に恵まれていたのです。
ある研究では、優れた創業者とそうでない創業者の違いはせいぜい1割程度しかないといった調査結果もあります。むしろ偶然によるところの方が大きいということです。
つまり、極端な言い方をすれば、経営はコイン投げと同じということです。そしてコイン投げには、達人はいないということなのです。

ではどうすれば、当たりの面を多く出すことができるでしょうか。答えは簡単です。とにかくたくさんコインを投げることです。乱暴な言い方をすれば「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ということなのです。

失敗を恐れずに試してみる

ジョブズやゲイツのようなカリスマ経営者といわれる人たちも、良いところばかりが注目されているだけで、実際にはいくつも失敗やトライ&エラーを繰り返しています。成功の数だけ失敗も多いのです。必ずしも才能だけではないのです。

ビジネス成功の秘訣は、コイン投げの達人になることではありません。失敗を恐れず「とにかく数多く試してみる」ことなのです。