絶対に目標を達成したい人だけ読んでください

中国の楚の武将であった項羽は、30万人の敵兵に対し、たった3分の1の10万人の兵士で勝利を収めました。
彼は川を渡り敵陣に入ると、部下に命じてなんと船をすべて沈めてしまったのです。それだけでなく鍋や食器も壊し、三日分の食料だけを残しまさに背水の陣で挑んだのです。
「鉅鹿の戦い」
兵士たちにもはや退路はありません。逃げることもできませんし、3日間の内に勝利しなければ、いずれ飢えで命を落としてしまいます。彼らが生き残るための方法は、目の前の敵に勝利する以外になかったのです。
この戦いは「鉅鹿の戦い」といい、中国史上、少数で多数に打ち勝った代表的な事例の一つです。確かにこれは極端なたとえかもしれませんが、なにかを成し遂げるためには、逃げ道や他の選択肢を残してはいけないのです。
バックアップ計画がやる気を削ぐ
ウィスコンシン大学マディソン校の教授ジヘ・シアンらは実験参加者を集め、ある課題に取り組んでもらいました。実験参加者のうち半数には、もし課題がうまくいかなかった場合のバックアップ計画(別の選択肢)を事前に立ててもらいました。
するとバックアップ計画を立てたグループは、そうでなかったグループに比べて総じて成績が悪かったのです。「バックアップ計画を立てたことで目標達成への欲求が低下しまった」と、研究者らは述べています。
自ら退路を断つ
バックアップ計画は、不確実性が高い状況において柔軟に対応するためには有利な戦法です。しかし、ここぞという踏ん張りどころでは、かえって邪魔になります。自ら退路断たなければ、本気で取り組むことはできないのです。
もしあなたがなにか新しいことにチャレンジしたいと思っているなら、あとで言い訳できないようにみんなの前で「私がやります!」と宣言しましょう。「もし目標が達成できなかったらボーナスはいりません」と上司に宣言しましょう。やらざるを得ない状況に自らを追い込むのです。