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人事制度構築

「質より量」だ!部下のやる気を高める秘訣

目標管理制度を導入している会社は多いと思いますが、1年に1回の目標面談で、実際に目標に向けて行動を起こしている社員はわずか14%というデータがあります。しかも目標について覚えていない社員の割合は50にも上ります。
面談頻度を2~3か月に増やしても、行動している社員の割合は30%程度です。では、目標に向けて行動を起こさせるためには、どうしたらいいのでしょうか。

面談の頻度と目標達成は比例する

コンサルティング会社のコーチ・エィが407名のビジネスパーソンに行った調査では、上記でも述べたように、2~3か月に1回程度、上司と部下が目標達成に向けての面談を行っても、実際に目標に向けて行動を起こしている社員は半数にも満たないという結果が出ています。

ところが、面談頻度を半月に1回に増やすと、その割合は57%になり、さらに週に1回だと87%に増えます。
目標達成に向けて話す機会が増えれば増えるほど、部下は目標を忘れることなく、目標達成に向けて行動するのです。

また別のデータでは、週に1度面談を行うチームではエンゲージメント(貢献意欲)が13%高まるのに対し、月に一度では逆に5%低下するという調査結果もあります。

10分程度の面談で良い

とはいえ、毎週のように面談するのは負担に感じます。しかし面談時間は10〜15分程度でも効果があることがわかっています。
2~3か月に1回、時間をかけて何か月も前のことを振り返って、そこから数か月先のプランをあれこれ議論するより、短くてもいいのでリアルタイムで現状を把握する方が効果は高いのです。つまり「質より量」ということです。

部下のいま目の前にある課題や問題を把握し、リアルタイムでフィードバックすることが大切なのです。上司であるあなたがいつも部下のことを気にかけているという姿勢が部下のやる気を高めるのです。

世界的にも著名なコンサルタントであるマーカス・バッキンガムは次のように述べています。

リアルアイムの面談は歯磨きに似ている。一番肝心なことは毎日磨くことだ。年に数度だけ最高の歯磨きをするなんて馬鹿げている。